採用内定とは、「入社日に労働契約が発生し、かつ内定解約する権利を会社側が持っている条件付きの労働契約の成立」を言います。
したがって、採用内定を出した後であれ、内定を取り消すことが可能です。
しかし、内定を取り消すには、相当な理由が必要です。
取消し可能な理由とは?
原則として、客観的に見て合理的かつ社会通念上相当と認められる場合に限ります。
認められる主な理由を以下にまとめました。
- 学校を卒業することができない場合
- 履歴書、契約書などに虚偽があり、かつ採用するに当たり重大なものである場合
- 採用に差し支えるような犯罪を犯した場合。
- 健康を著しく害し、勤務が困難な場合。
したがって、
「自社の判断ミスにより、内定を多く出しすぎたため、何人かの内定を取り消す」といったことは認められません。
労務問題に関する基礎知識
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